介護関係者様へ

FOR CARE

StretchOral

高齢者にストレッチオーラル®を用いた
口内ストレッチが有効な理由

口腔ケアの需要や必要性が認知され、歯科衛生士による歯だけでなく歯肉や頬粘膜、舌を含めた口腔ケアを行う施設も増えてきた。ご自宅や施設においてのセルフケアも、歯だけでなく、お口の中をストレッチする習慣を獲得することにより、一生自分のお口から食べることに大きく貢献できる。

口内ストレッチの効用

  1. 廃用性筋緊張の解放
    廃用性筋緊張などにより、口唇、頬の運動に関連する緊張していることが多く見られます。筋緊張が生じている状態で、口唇、頬の運動訓練を行っても効果を引き出しにくい。まずは、口内ストレッチで筋の緊張を和らげ、筋の緊張を解放することが重要。
  2. 口輪筋、頬筋は、後方で翼突下顎縫線を介して、上咽頭収縮筋に連なっており、口輪筋、頬筋のストレッチが、咽頭筋のリハビリにつながる。
  3. 口腔周囲筋の筋紡錘は咀嚼筋に集中している。筋紡錘は筋肉の長さを検知する受容器で、脳にシグナルを送り、危険回避やそれぞれの連動運動をサポートする役割をもつ。つまり、咀嚼筋をストレッチすることで、咀嚼等の複雑な動きの連動が可能になる。
  4. 口内ストレッチをすると、胸鎖乳突筋や外肋間筋などの呼吸補助筋が活性化する。呼吸補助筋を動きやすくする働きが期待でき、肺機能をサポートする。
  5. 口内ストレッチにより、表情筋が活性化され、認知症予防効果が期待できる。

ストレッチオーラル®
使用60分後 20代女性

使用前
60分後

舌トレーニングの効用

  1. 解剖学的に、舌筋は体幹筋の延長であり体幹筋の末梢部位と考えられる。クラインフォーゲルバッハによると、「末梢の筋の活動は、より中枢側の筋が補償する」。つまり、舌が過緊張を起こしていると、中枢側の体幹も過緊張を起こす。舌の硬さや過剰な筋活動を改善することで、体幹機能の向上につながる。
  2. 舌のトレーニングは、舌骨上筋群、甲状舌骨筋の動きと連動しており、舌のトレーニングは、これらの筋のリハビリにつながる。
  3. 高齢者は長年舌が低位になっている場合があり、口腔底に仮癒着を起こしてしまい、上にあげようとも上がらないことがある。この仮癒着をはがさない限り、その先にある舌トレーニングの効果が期待できない。ストレッチオーラル🄬はこの仮癒着をはがすのに最適な形状になっている。

舌上げ、舌トレ:ストレッチオーラル

ストレッチオーラル®による
口内ストレッチ&舌トレ

  • だ液分泌促進による、歯周病、虫歯、口臭予防
  • 咀嚼筋緊張解放効果による、かみしめ癖予防、咀嚼運動の最適化
  • 咽頭筋のリハビリ効果による、誤飲、誤嚥予防
  • 呼吸補助筋活性化による呼吸機能向上
  • 表情筋活性化による認知症予防
  • 体幹機能向上による安全嚥下
  • 舌癒着予防
  • 舌位アップによる睡眠向上

文責:歯科医師 森昭

(参考図書)

  • からだの無意識の治癒力 山口創著 さくら舎
  • なぜ「黒岩恭子の口腔ケア&口腔リハビリ」は食べられる口になるのか 黒岩ら デンタルダイヤモンド社
  • 解剖から学ぶ口腔ケア・口腔リハビリの手技とその実力 北村清一郎監修・執筆 デンタルダイヤモンド社